美味しさ復活する「温め直し」の方法
皆さんは「温め直し」ってよくやります?
前日の残りの温め直し、つくりおきの温め直し、テイクアウトしたものの温め直しなど
色々と温め直す機会があるのではないかと思います。
そこで今回は、作りたてのような美味しさが復活する「温め直し」の方法をご紹介したいと思います。
え、今まであかんやつやってたわ!
そんな方法があったん?!
間違ってたわ私・・・オヨヨ(涙)
って感じになるかもしれません。
いや知ってたし!
って方もいると思いますが、(もうええ?)
まずは、ベチャッとなって美味しくなくなりがちな「揚げ物」の温め直し。
揚げ物の温め直しは電子レンジが一番相性が悪いんです。
特にラップしての温め直しね。
電子レンジは食品の水分に反応して細かく振動し、その摩擦によって温まります。
その食品の中から出る水分が蒸気となって外に出ようとする時に衣に溜まりベチャッとなるわけね。
じゃあどうすれば良かったの?!ねぇ!(たまに小芝居入ります)
→揚げ物の温め直しはトースターが正解
トースターは表面に直接熱を伝えるので、
衣の余分な水分を蒸発させて揚げ物の表面をカリッとジューシーにしてくれるのです。
さらに、ワンランクアップするアルミホイルの敷き方は
一度丸めてから広げて敷くことで、丸めたシワで溝ができてそこに余分な油が落ち、
デコボコになった表面が食品を浮かせるためくっつきにくく焦げ付きにくくなりますよ。
じゃあ、揚げ物以外はレンジでいいの?
ラップはかけていいの?ダメなの?どっちなーんだい(中山きんに君)
ラップは何でもかんでもかけていいものではなく、かけない方がいいものもあるんです。
そもそもラップをする意味は
◎暖める効率を上げる
◎匂い移りさせない
◎汁や油を飛び散らせない
などがあげられますが、水分を蒸発させたくないものもラップは必要。
例えば汁気の多い煮物とかはラップをかけて。
逆に、焼き物はラップをかけると水蒸気でふやけてしまうのでラップをかけない方が良いです。
水分を飛ばしたいものや、料理名に「焼き」のつく料理は基本的にはラップをしなくてOKです。(例外はあります)
例をあげると
焼き魚、焼き鳥、焼き野菜、お好み焼き、たこ焼き、焼きそば、たい焼きなど。
どれも焼くことで水分を飛ばしてる料理なので、ラップをして温め直すと美味しさが半減してしまうのです。
そして、温め直しをよくするものと言えば冷凍ごはんもあるのではないでしょうか。
冷凍ごはんをそのままチンすると、表面が硬くなったりして美味しくないですよね。
冷凍ごはんは結局チャーハンやリゾットにするしかないなんて・・・悔しい!キーッ!(ハンカチ噛む)
って思っている方にぜひ試して頂きたいのですが、
そもそも冷凍したお米は冷凍している間に水分が失われているので、水分を補ってあげることが大事。
なので、ラップなどから冷凍ごはんを出したら直接蛇口の水をぶっかけて下さい。(大胆ww)
で、濡れたままラップに包んでチンするだけ。
表面に水分をまとわせることでふっくら仕上がりますよ。
そして、テイクアウトと言えばハンバーガーチェーンのフライドポテト。
テイクアウトするとシナシナになりますよね。
揚げたてのシナシナは個人的に大好きなんだけど、冷めたシナシナは美味しくない。
では、どうやって温め直すと揚げたてみたいになるのか?
ちなみに写真のポテト、熱々に保温したスープジャーの中に熱々のフライドポテトを入れておくとどうなるのか実験した時のもの。
果たして揚げたてをキープできるのか、冷めてシナシナになってしまうのか。
答えは「冷めて硬くなる」でした。(最悪やないか)
で、結局フライドポテトを揚げたてに復活させるにはどうすればいいかというと
→フライドポテトの温め直しはフライパンがおすすめ
フライパンに(油をひかずに)ポテトを入れて3~5分乾煎りするとサクッと揚げたてのような状態に。
ポテトが吸った油が乾煎りしてる間に中から出てきて、その油で勝手にカラッとなってくれますよ。
お次はパンの温め直し。
おかず系→トースターで短時間焼くのが正解
蒸しパンなど→濡らして軽くしぼったキッチンペーパーに包んで短時間チンが正解
水分で包むことでしっとりふかふかに復活します
ちなみに、大阪と言えばの「551の豚まん」など肉まんは、
水を張ったマグカップに肉まんをのせてチンすると蒸籠の代わりになるらしいよ。(551の豚まんの会社の方が言ってた)
最後に、餃子の温め直しはどうすればいいか。
餃子は時間が経つと皮が乾燥して硬くなりますよね、それをモチモチに戻すことが大事。
ということで、
→餃子の温め直しはトースターが正解
ですが、これにはちょっとコツがあります。
丸めて広げたアルミホイルの上に焼き目を上にして、ヒダに料理酒を塗ってトースターで焼いて下さい
料理酒を塗ると水分を含みつつ、水より早く蒸発するため
水をかけるよりもベチャッとならずに焼き目はサクッと仕上がります。
こうして再加熱の方法を並べて行くと、ポイントは「水分」ということがわかると思います。
これは水分を飛ばした方がいいか、補った方がいいか、など
正しい温め直し方を知っておくだけでつくりおきや前日の残りものがまた美味しく頂けると思います。
良かったらお試し下さいね。