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母の日の思い出

2024/05/11
2023/04/28

 

もう10年くらい前の話になりますが、母の日が近くなると思い出します。心温まるハートフルなお話ではありませんww

 

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私は記念日などにあまり興味がなく、家族の誕生日以外の記念日を忘れがちだ。

結婚記念日も毎年夫に言われて思い出すくらいなので(夫は覚えてる人)、誰かが決めた母の日に当然思い入れがあるはずもなく。

それでも子供が小さい頃は幼稚園で書いた絵や手紙(先生の字、又は印刷で笑)をもらうと嬉しかった。

 

子供が大きくなるにつれ、学校でそれを強要されることもなくなり、母の日はスルーとなって行ったけれど、

勝手に期待しては裏切られるような気持ちになるのが嫌なので、いつしか期待をすることもなくなっていた。
なくなったはずだった。

 

あれはいつだったか、まだ子供たちが小学生だった頃の母の日。

夫が急に

「今日はみんなでカレーを作るから何も作らなくていいし何もしなくていいよ。

買い物もみんなで行って来るから!」

と言い出した。

期待していないと言いながらも、どこかで期待していたのかなと思うほどに、その気持ちが嬉しくて喜んでいる自分がいた。

 

ところがその日、昼寝を始めた夫が夕方になっても起きて来ない。
カレーを作るなら材料を買いに行かないといけないのに、どんどん時間が過ぎて行く。

何もしなくていいよと言ってくれていたけど、自分も何もせーへんのかい。

イライラしながら起きるのを待っていたけれど、いっこうに起きて来ないどころか

気付けばもう18時になろうとしていた。

 

さすがにそろそろ起こさねばと、夫に声をかけた。


「カレー作るならそろそろ買い物行かないとだけど、どうするの?」

と。

すると夫は、信じられないことに

面倒くさそうにため息をつきながら

 

「・・・もうデリバリーにせーへん?」

 

いや、別にデリバリーでもいいのよ。

いいんだけど、

期待させといてそれはなくない? 

なら最初からあんなことを言わなければいい。

1日散々待たされた結果がこれって。


「カレー作るって言うてたやん」

と言うと

「・・・はいはい、今から材料買いに行けばいいんやろ」

 

は?

 

「そんな気持ちで作ってもらっても嬉しくないんだけど」

 

「じゃあどうして欲しいねん」

(↑これ!これめっちゃ腹立つ)

 

「どうして欲しいか、じゃなくて、どうしてあげたいか、じゃないの?!」

 

無性に腹が立って腹が立って、そのまま車に乗って家出をしました。(母の日のカレーごときで家出ww)

 

家を出たものの行くあてがなく、よく行くスーパーの駐車場で自分の気持ちが落ち着くまで時間を潰していた。

頭の中でぐるぐると色んなことを考えながら。

 

だから期待なんてするもんじゃない。

いや、期待してなんかいなかったのに、期待させたのは夫だ。

出来ないことは最初から言わなければいい。

私は母の日に何かを望んでなんかいなかったのに。

いつもと同じように過ごせればそれで良かったのに。

 

そんな中、夫から何度も電話がかかって来たけどもちろん無視。

でも、ずっとここにいるわけにもいかない。

夫から

「カレーみんなで作ったから帰って来てください」

LINEがあったのは、家を出てから2時間以上経過した頃。

 

おなか減ったな…

 

帰るか。(結局カレーで釣られる笑)

 

家に帰ると、子どもたちがまるで劇団員のように声を揃えて

「(せーの)母の日、いつもありがとう!」

と、一輪ずつカーネーションを差し出し、食卓にはカレーが並んでいた。

 

恐らく、車を奪われた男たち3人は仕方なく徒歩で(多分競歩で)スーパーへ行き、スーパーの向いの花屋でカーネーションを慌てて買ったのだろう。

私が家出をしなければきっとしなかったであろうこの行動でも、やっぱり嬉しいものだった。(かまってちゃんか)

それ以降、わが家の男連中は母の日にはとても敏感になってしまった。(かわいそうに笑)

 

出来ないことは言わないと約束をして、最近はもう最初から外食かデリバリー。

好きな物を選べる、作らなくてもいい、洗い物もない、イライラしない。

最高の母の日ではないだろうか。

 

そう、これは母の日にしてもらって嬉しかった感動話ではなく、母の日は外食かデリバリーにしましょうというススメの話。笑